この記事について

本カテゴリの記事は、デモ口座での自動売買の検証記録です。掲載している損益・勝率は実資金による運用実績ではありません

また、本記事はソフトウェア開発の検証記録であり、投資助言・売買推奨を行うものではありません。外国為替証拠金取引には相場変動により損失が生じるリスクがあります。ご判断はご自身の責任において行ってください。

約半年、FXの自動売買を検証してきました。結論から書きます。いったん白紙に戻します。そして現在、自動売買は1本も動いていません。

この記事の要点
  • 検証はすべてデモ口座で行った。実資金は一度も入れていない
  • 17本の戦略を並走させ、最終的に4本まで絞った
  • 絞ったあとはほぼとんとん。続ける決め手にはならなかった
  • 現在、サーバー上に稼働中のbot・定期実行・データベースはいずれも存在しない

何をやっていたか

MetaTrader 5 上で動く自動売買のロジックを自作し、複数のブローカーのデモ口座に並べて走らせていました。ダウ理論・移動平均・エリオット波動・ボリンジャーバンドなど、教科書に載っている考え方を1つずつコードにして、どれが実際に機能するかを前向きに(forward test で)確かめる、という進め方です。

ピーク時は17本のロジックが同時に動いていました。ブローカーごとに約定の質が違うので、同じ戦略を複数口座に並べて差を見る、ということもしていました。

わかったこと

1. 「たくさん走らせる」は「たくさん試す」ではなかった

17本を無選別に並走させていた口座と、通す戦略を絞っていた口座とでは、成績がはっきり分かれました。問題は個々の戦略の良し悪しではなく、選別せずに全部走らせるという運用そのものでした。

検証としては本数を増やすほど情報が増える気がしますが、口座は1つです。全部を同時に通せば、弱いロジックの取引がそのまま口座に乗ります。「試す」と「動かす」は分けるべきでした。

2. 勝率は単独では意味を持たない

勝率70%を超える戦略がいくつもありました。それでも、平均の負け幅が平均の勝ち幅を上回っていれば、手数料を挟んだ時点で残りません。

「勝率を上げれば勝てる」という直感が、そのままでは成立しない。数字で見るとよくわかります。

3. 絞った先が、とんとんだった

成績の良かった4本に絞り、残りは停止しました。結果はほぼとんとんです。大きく負けもしませんが、勝ってもいません。

ここが判断の分かれ目でした。とんとんということは、手間とサーバー代と気を配る時間の分だけ、確実にマイナスだということです。

なぜ白紙に戻すのか

ひとつは優先順位です。事業として先に立たせるべきものが他にあり、FXは今期の収益手段から外す判断をしました。デモで検証を続けること自体は否定しませんが、片手間で回してとんとんの数字を積むより、いったん止めるほうが筋が通ります。

もうひとつは積み上げ方への疑いです。17本を4本に減らす作業は、要するに「効かないものを消す」作業でした。消し終わった先がとんとんなら、残った4本も足場が強いわけではありません。同じ土台の上に戦略を足していくより、考え方から作り直したほうが早い。そう考えています。

いまの状態

はっきり書いておきます。現在、自動売買は何も動いていません。

項目状態
稼働中の自動売買botなし
定期実行(cron / サービス)すべて停止
取引データベース存在しない
botのコード一式サーバー上に無し
実資金の投入一度もなし(全期間デモ)

週次の集計は2026年7月に、取引データの取り込みは8月初旬に、それぞれ止めました。以降は完全に手が離れています。

持って帰るもの

白紙に戻すと言っても、何も残らないわけではありません。

  • 「試す」と「動かす」を分ける — 検証したい本数と、口座に通す本数は別
  • 勝率は単独では意味を持たない — 平均損益と手数料と一緒に見る
  • とんとんは撤退の理由になる — 手間とコストの分だけ負けている
  • デモで確かめてから進む — 実資金を入れる前に止められたのは、この順序を守ったから

再開するかどうかは、いまは決めていません。決めたときは、またここに書きます。