2026-05-09(土)。今週の運用結果は -¥80,668。11戦略 × 6通貨で広く分散していたが、ほぼすべてが構造的な赤字、利益源は XAUUSD のみ、という結論が再確認された。MFE(最大含み益)分析から、全戦略に共通する「入口は機能・出口が悪い」というパターンが浮き彫りになり、解決策として BB階層TP(BB4 → BB3戻り → BB2戻り → SL) を 3 戦略に横展開、将来は XAU 一本化に絞り込む方針を確定した。

この記事のポイント

  • 今週 5/4-5/8 で -¥80,668(PT101系 -¥88K が主犯)
  • MFE 分析: 全戦略の 86.4% が一度はプラス側に振れていた = 入口は機能
  • PT101 系の TRAIL75 / TRAIL90 が建値撤退を量産 → 利益を刈り取る
  • BB階層TP(BB4 タッチ → BB3戻り → BB2戻り → SL)+ Pos2 BB1 BE+8 を新標準に
  • 本日 PT006_v2(MAGIC 60011/60012)と PT102_v3(MAGIC 10221/10222)を実装・投入
  • 将来構成は PT005 + PT006_v2 + PT101_v3 + PT102_v3 を XAU 単独運用に確定

1. 今週の戦略別 P&L

5日間の決済合計は -¥80,668。1,193 件のエグジットで、勝率は約 41.5%。日別では 木曜 +¥44,849 → 金曜 -¥103,551 とジェットコースター。

戦略取引数勝率Net (¥)状態
PT005825.0%+36,993★ 黒字最強
MANUAL(手動)1973.7%+33,257裁量利確
PT10218643.0%+1,950トントン
PT00120%-2,648サンプル少
PT0074431.8%-3,963苦戦
PT0081241.7%-4,135サンプル少
PT0031020.0%-9,559苦戦
PT0068949.4%-21,042SL多発
PT0022821.4%-22,671EUR全敗
PT101_BB23938.9%-38,392TRAIL90 早期撤退
PT10155651.3%-50,458戦犯第1位

PT101 単独で -¥50K、PT101_BB(派生1)と合算で -¥88,850。XAUUSD ロング/ショート ともにエントリーは出ているが、決済が早すぎる/遅すぎるで利益を取り損ねている。

2. MFE 分析: 全戦略に共通する構造

1,193 件のすべての決済について「もし最大含み益(MFE)で利確していたら」を計算した。結果は衝撃的だった。

項目
実際の Net-¥104,254(gross)
MFE 利確時の理論最大+¥633,932
取り逃した利益+¥738,186
MFE 勝率(一度でもプラスに振れた率)86.4%

つまり 取引の 86.4% は一度はプラスに振れていた。「機会自体はあった」が「出口で削られた」のがこの構造。これは PT005 だけが実装上 +¥37,747 と黒字を確保できていることからも明らか — PT005 の出口設計(1.618 拡張 TP + SMA exit)はピーク捕捉率 85-89% と優秀で、MFE と実現値の差が小さい。

戦略別 取り損ね額

戦略N実 GrossMFE取り損ね
PT101556-47,355+266,734+314,089
PT102184+2,138+126,909+124,771
PT00689-18,535+82,849+101,384
PT0058+37,747+52,308+14,561

PT005 の取り損ね 14,561円(捕捉率 72%)に対し、PT101 は +314K円(捕捉率実質 0% に近い)。「同じ XAU、同じ MFE 機会」でも、出口設計でこれだけ差が出る

3. 解決策: BB階層TP(BB4 → BB3戻り → BB2戻り → SL)

5/9 の朝、PT101 派生として PT101_v3 を実装し forward 検証 BT を回した。出口を以下の階層構造に変更した。

優先1 [BB4_TP]:    BB ±4σ 到達 → 即決済(メガ大物)
優先2 [BB3_RETEST]: BB3 タッチ後、BB3 ラインに戻り → 利確
優先3 [BB2_RETEST]: BB2 タッチ後、BB2 ラインに戻り → 利確(BB3 未到達のみ)
優先4 [SL]:        BB2 にも届かず逆行 → 損切

加えて Pos2 のみ:BB1 到達で SL を建値+8pips に移動(BE 保護)

2 ポジ並走で、Pos1(10121)が大物追従、Pos2(10122)が BE 保護で安全装置。

BT 結果(PT101_v3、XAUUSD)

期間取引数合計 std pips月平均 pips
訓練 (2025-04 〜 2025-12, 8.5月)15,084+568,153+66,841
フォワード (2026-01 〜 2026-04, 4月)6,210+508,443+127,111

フォワード 1シグナル平均は訓練の +217%、すべての月でプラス。過剰最適化の心配なし。元 PT101 (TRAIL75) の +163,960 pips に対して 約 3.5 倍の利益。

4. 横展開: PT006_v2 と PT102_v3 を投入

同じ思想を 3 戦略に展開。本日 5/9 にすべて FX PC へ deploy 完了。

戦略MAGIC入口出口
PT101_v310121/10122M5 10MA 接触反発(緩い)BB階層TP + Pos2 BE+8
PT006_v260011/60012M5 SMA20 純粋グランビル同上
PT102_v310221/10222M5 10MA ブレイク&復帰同上

入口の違い × 同じ階層TP出口」の比較実験。3 種類の異なる入口(接触反発 / グランビル反発 / ブレイク&復帰)が、同じ出口設計で本当に機能するかを live で検証する形。

PT006_v2 の BT 効果

戦略合計 raw pips(XAU 2月)
PT006 v1(M5 swing TP_RR2.0)-3,544
PT006_v2(階層TP)+4,275
改善幅+7,819

PT102_v3 の MFE ポテンシャル

項目
実 PT102(trail 30%、5日 186 件)+¥2,138(平均 +0.7 pips)
MFE 上限+¥123,592(平均 +44.3 pips)
取り損ね+¥121,454

PT102 は MFE +44.3 pips の機会を +0.7 pips しか取れていない(63 倍の取り逃し)。trail 30% の早期撤退が原因。階層TP適用で大幅改善が見込まれる。

5. 将来戦略: XAU 一本化

分析全体から導かれる結論はシンプル。

「XAU が稼ぎ、非XAU が負ける」 — メモリ通り、口座開設以来の P/L 内訳でも XAU 単独 +¥52,464 に対し、他5通貨 合計 -¥36,227。BT でも同パターン。

採用予定の 4 戦略(XAUUSD 単独運用)

戦略MAGIC特性役割
PT00550001/50002フィボナッチ・プルバック・ブレイクアウト大波スナイパー(月6-8回、+200〜400 std pips)
PT006_v260011/60012純粋グランビル + 階層TP反発取り(月90回)
PT101_v310121/10122M5 10MA 接触 + 階層TP短期スキャル(月1,700回)
PT102_v310221/10222M5 ブレイク&復帰 + 階層TP中期トレンド乗り(月600回)

BT 想定 年間 P&L(XAU only、0.01 lot)

  • PT005: +¥874K
  • PT006_v2: +¥77K
  • PT101_v3: +¥15,503K(94% を占める)
  • PT102_v3: 試算なし(forward で評価)
  • 合計: +¥16,454K/年(月+¥1,371K)

BT vs Live 乖離(実現率 50% 想定)でも 月+¥685K。1ヶ月の forward 検証(5/12〜6/9)で BT 通り稼働すれば、現状の他戦略を段階停止して XAU 4 戦略一本化に移行する。

6. 戦略 3 階層構成(追記、5/9 夕方確定)

記事を書いた後、「実績がない戦略まで一括廃止候補に入れるのは早計」という判断で方針を以下の 3 階層に整理し直した。

カテゴリ戦略MAGIC取扱い
★ 重点 4 戦略
(採用確定)
PT00550001/50002live 実証済 (+¥47K/12日)
PT006_v260011/600125/9 deploy、forward 検証中
PT101_v310121/101225/9 deploy、forward 検証中
PT102_v310221/102225/9 deploy、forward 検証中
監視 2 戦略
(実績不足)
PT00880001/800025/7 投入、取引数 12 件のみ
PT008-180011/800125/7 投入、取引数 10 件のみ
廃止候補
(現在も稼働、6/9 判定後に判断)
PT001 / PT002 / PT003古い P1/P2 系、live で全敗
PT006 v1 / PT007 / PT101 v1 / PT101_BB v2 / PT102 v1v2/v3 に置換予定
重要: 廃止候補は「現在も稼働継続」。 6/9 判定までは全 14 戦略を**並走させてデータ蓄積**する。重点 4 戦略の forward 結果が BT 通りで、廃止候補が引き続き不採算なら段階停止に進む。**今すぐ止めない理由は「比較材料を増やす」ため**。

監視戦略を分けた理由

当初は「PT008 / PT008-1 も look-ahead 疑惑あり、廃止候補」と書いていたが、両者は 5/7 投入の新戦略で **live 取引数が 12 件 / 10 件**しかない。判断材料が不足しているため、性急に廃止判定するのは不適切と判断し、独立カテゴリ「監視」に切り出した。

取引数が **数百件**貯まり次第、別途判定する。

廃止候補の段階停止条件

  1. 重点 4 戦略の forward 1ヶ月結果が BT の 50% 以上を達成(最低条件)
  2. 廃止候補が引き続き赤字 / 機会損失大
  3. 1 と 2 を 6/9 時点で確認後、段階停止(一気に止めない、1戦略ずつ)

7. 来週以降のロードマップ

日付イベント
5/12(月)PT006_v2 / PT101_v3 / PT102_v3 初回シグナル発火確認
5/12-5/191週目モニタ、v1 vs v3 の per-strategy 比較。全 14 戦略稼働継続
5/19-6/22-3週目、PT008/PT008-1 の取引数蓄積を観察
6/9 頃1ヶ月 forward 検証完了。重点 4 戦略の判定 + 廃止候補の段階停止判断
6/9 以降PT008/PT008-1 は別途、取引数貯まり次第判定
注意点: BT は理論値で、スプレッド広がり時間帯・経済指標時刻・約定遅延・ロスカット未考慮。PT101_v3 / PT006_v2 / PT102_v3 はすべて live 未検証。BT 通りに動かない可能性も含めて段階的にロット拡大する設計。

まとめ

「同じ入口 × 違う出口」の比較実験を 3 戦略で同時開始した。1ヶ月後に結果を見て、XAU 4 戦略単独運用への移行を判定する。「PT005 がなぜ強いのか」を MFE 分析で定量化したところ、答えは「ピーク捕捉率の高さ」だった。それを他戦略にも適用したのが今日の作業。

千月堂FXとして、迷子になりやすい多戦略運用から「少数精鋭 × XAU 単独」へ収束していく方針を、今週末に確定した形となる。